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 YAMAHAエレクトーンシティにてのヒーリングパフォーマンス

mizuも無事千秋楽を迎えることができました。
足を運んでくださった皆様ありがとうございました。

今回の公演はそれにしても実験でした。
私(作・演出の佐藤です)の範疇にあまりないお芝居を書いたので
最終形態が見えないままやっているというか…

 2部がとにかく最後まではらはらどきどきでした。
お芝居だけど、何も事件がおきない。そんなものを書いていいのかなぁ…と。

 1部では、「癒し」を求める、感じるには「苦難」を知ることが必要で
だから「死」という恐怖を前半で表現し、後半では誕生の喜びに包まれる。
そして音楽的にも振り付け的にも、「痛い」ものから「癒し」のものへと変化する過程になっているのですが
2部は「事件」を起こすのではなく、キャラクター(加納薫演じる主役)が
都市社会での「自己実現」を求めている状態から始まるので、
事件は既にキャラクターに含まれている、という等身大の人間の状況をそのままに受け入れた感じ。
そのキャラクターが事件を起こすのではなく、社会と時代に翻弄されていた自分がそれに疲れて癒しを求めていたという事に気付き、
改めて、いかに生きるかを考える…というだけのストーリー。
 テーマはあるけど事件は起こらない。
「これで伝わるのか?」
ずっとこの考えのまま稽古をしてきたけど、
2日目、俳優にリラックスが生まれたらストーリーが少し生まれてきた。
 何も事件が起こらない話なんだけど、少しストーリーが見えたってことは、
何とかこの話も成立する方向へきたのだと。

 そうなったら、この方向も研究してけば面白くなるかもなぁ…と。
そういった意味で、私の中にまっったく無いタイプの脚本を書くいい経験になったなぁ…と。

 ひたすら表現を追求していきます。
数多くのいい意見、感想ももらいましたが、今回は久々に悔いもたくさんある。
だからこそかあなぁ。
終わってみたらモチベーションが一気に上がった舞台でした。
次回も挑戦を続けていきます。

今回の御来場、まことにありがとうございました。

演出 佐藤智恵
 
 
by tensaihotel | 2008-08-29 03:22

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